2010年10月28日木曜日

★【報告】非民主的なビルマ総選挙に抗議 400名がデモ(10/27)

昨日10月27日、PFBは在日ビルマ人のみなさんとビルマの民主化を支援する各団体のみなさん約400人とともに、非民主的なビルマ総選挙に対する抗議集会およびデモ行進を行い、共同アピールを発表いたしました。



非民主的なビルマ総選挙に対する抗議集会のアピール

ビルマ(ミャンマー)の軍事政権は、今年11月7日に、一方的で不当な総選挙を実施し、「民主化へのロードマップ」を進める、と国際社会に対してアピールしています。

しかし、こうした見せかけの「民主化プロセス」の一方で、国内には表現、結社、報道の自由など基本的人権がほとんど存在せず、アウンサンス-チーさんを含む2,100名以上の政治囚は未だ囚われの身となっています。少数民族居住地域では、国軍による凄惨な人権侵害が続発し、これは「人道に対する罪」であると指摘されています。

在日ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会(EBC)をはじめとする在日ビルマ人たちは、①今回の選挙の根拠となる2008年憲法や選挙関連法があまりにも非民主的な内容であること、②表現、結社、報道など基本的な人権が守られていないこと、③多数の政治囚が釈放されていないこと、④アウンサンスーチーさんを含む民主化勢力、少数民族代表、軍政間の実質的対話が全くなされていないことなどの理由から、この選挙のボイコットを決意し、呼び掛けています。

私たち、ビルマの人権状況の改善や民主化を願う日本の各団体は、こうした在日ビルマ人たちの呼びかけを深く理解しつつ、在日ビルマ人団体と連帯して、非民主的なビルマ総選挙に対して抗議すると共に、日本政府に対して、以下の三点を強く要請します。

(1)一連の選挙プロセスが、不当で、国際基準に合致しないものであり、日本政府としてこの選挙結果をそのまま受け入れることはできない旨をビルマ軍事政権に確実に伝えること。

(2)2,100名以上にも及ぶ政治囚を即時・無条件に釈放するよう、重ねて軍事政権に求めること。

(3)「人道に対する罪」に該当する、といわれる少数民族居住地域での過酷な人権侵害を調査する国連調査団派遣への支持を国際社会に対してただちに表明すること。
私たちは、重ねて強く訴えます。11月7日の総選挙を通じた「見せかけの民主化プロセス」を、あたかも真の民主化であるかのように受け入れ、これを歓迎するかのようなメッセージを日本政府が発することは、逆にビルマの民主化をさらに遠のかせるに違いありません。

2010年10月27日

ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会
ビルマ日本事務所
連合
ビルマ市民フォーラム
ビルマ情報ネットワーク
(特活)ヒューマンライツ・ナウ



■報道の一部をご紹介します。
TBS:総選挙は不公正、在日ミャンマー人らデモ(2010年10月27日)






(写真:NLD-LA日本支部、PFB事務局)

2010年10月26日火曜日

【ご案内】 ビルマ(ミャンマー)総選挙への抗議 デモ行進のご案内(10/27. 14:00-三河台公園(六本木))

ビルマ総選挙にあたり、日本での抗議行動のご案内をお送りいたします。東京では明日27日14時より、デモ行進が行われ、総選挙前6日と当日の7日には在日ビルマ大使館前で抗議行動が行われます。

世界各地でも同様の抗議行動が予定されています。
直前のご連絡となりますが、ぜひご参加いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


PFB事務局


【転送歓迎】
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デモ行進:非民主的なビルマ総選挙に対する抗議行動のご案内
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2010年10月27日(水)  14:00~三河台公園(東京都港区六本木4-2-27)
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ビルマ軍事政権は、2010年11月7日に総選挙を実施し、民主化
プロセスを締めくくろうとしています。しかしながら、
アウンサンスーチーさんを含む2,100人以上の政治囚は依然解放されず、
民主化勢力や少数民族などすべての関係者が参加した形での対話も実施
されていません。軍政の基盤強化につながる非民主的な内容を盛り込んだ
2008年新憲法も改正されておらず、この総選挙は明らかに非民主的で
公正さを欠いています。

選挙を目前に控え、ここ日本でも、ビルマの2008年新憲法や総選挙
関連法が非民主的かつ不当であることをアピールし、総選挙の不当性、
アウンサンスーチーさんをはじめとする全政治囚の即時解放、すべての
関係者が参加した形での軍政との対話実現などを訴え、デモ行進を行
います。加えて、日本政府に対しても、民主化問題、人権問題について
ビルマ軍政に毅然とした態度で望むより一層の外交努力を求めて、
アピールしたいと思います。

なお、ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会(在日ビルマ人民主化活動家の
団体30団体)は、2010 年総選挙を認めることはできないことをあらためて
宣言し、ボイコットをアピールします。


平日の昼間ではありますが、ご都合のつく方はぜひご参加ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

2010年10月26日


参加団体一同

  ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会(在日ビルマ人民主化活動家の団体30団体)
 ビルマ日本事務所
  連合
  ビルマ市民フォーラム
  社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
  ヒューマン・ライツ・ウォッチ
  ビルマ情報ネットワーク
  (特活)ヒューマンライツ・ナウ
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■日 時: 2010年10月27日(水)  14:00~15:00 集会 
15:00~16:00 デモ行進 


■場 所:
(1)集会:三河台公園(東京都港区六本木4-2-27)
(2)デモ行進ルート:三河台公園→日比谷公園


■参加団体:
ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会(在日ビルマ人民主化活動家の団体30団体)
ビルマ日本事務所
連合
ビルマ市民フォーラム
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
ビルマ情報ネットワーク
(特活)ヒューマンライツ・ナウ

■問合せ先:
タンスエ090-4964-9718
チョーウー090-9831-7192

★この抗議行動は、世界各地で行われる総選挙への抗議行動に連帯して実施するものです。各国での抗議行動の詳細はこちらからご覧いただけます。

世界各地の抗議行動については「ビルマ・パートナーシップ」ウェブサイトからご覧いだけます。


▼各国の抗議行動

10月24日11時~  ビルマ大使館前での抗議行動(韓国、ソウル)
10月26日12時~  記者会見(韓国、ソウル)
10月30日16時~  フォトセッション(シンガポール)
11月5日17時~   デモ行進 (サンフランシスコ)
11月6日15時~17時 ビルマ大使館前での抗議行動(日本、東京)
11月7日9時~16時 ビルマ大使館前での抗議行動(日本、東京)
    13時15分~ 「Breaking the Silence」上映会(ドイツ、ベルリン)
    14時~    抗議行動(スウェーデン、ストックホルム)
    15時~    抗議行動(フランス、パリ)

その他、香港、マレーシア、インドなどでも、抗議行動が予定されています。
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【映像のご紹介】ビルマ総選挙に関する新作ビデオ映像『"This is Not Democracy"』

PFBもワーキング・グループに参加しているビルマ・パートナーシップ(アジア太平洋地域の各地にあるビルマ民主化支援団体のネットワーク)が、総選挙に関する映像を発表しましたので、ご紹介いたします。

英語のままですが、映像をみるだけでもビルマ情勢が少しご理解いただけるかと思います。ぜひご覧ください。

PFB事務局


Burma Partnership Launches New Short Film
About Upcoming Elections: “This is Not Democracy”

ビルマ・パートナーシップ
ビルマ総選挙に関する新作ビデオ映像を発表
『"This is Not Democracy" (これは民主主義ではない(仮題))』





2010年10月24日

本日、ビルマ・パートナーシップはKestrel Media の協力のもと、なぜビルマの人々が間近に迫った総選挙は真の民主化をもたらすものではないと考えているのかをまとめた、17分間の映像を発表しました。

この映像『"This is Not Democracy" (これは民主主義ではない(仮題))』は、今回のビルマ総選挙の歴史的背景をひもとき、軍事政権が「民主化へのロードマップ」と称してすすめるものは、彼ら権力者たちが、単に民間人へ衣替えをし、自らの権力をゆるぎないものにするためのものでしかないということを、わかりやすくまとめています。

「私たちは裏切られ、再び裏切られようとしている」と国際ビルマ僧侶組織(IBMO)のアシンソパカ師は言います。映像には、カレン女性機構(KWO)のノートゥーポゥ氏、1990年の総選挙で当選した国民民主連盟(NLD)の議員ウィンライン氏、元政治囚、そしてこれまでのビルマ国内の映像が、最新映像とともに収められています。

ぜひご覧ください。

(日本語訳:ビルマ市民フォーラム)

The film is a joint production of Burma Partnership and Kestrel Media Productions, with special thanks to Free Burma Rangers, Democratic Voice of Burma, Burma Issues, Assistance Association for Political Prisoners (Burma), Burma Campaign UK and Generation Wave.

●ビルマ・パートナーシップについて(こちら:日本語

★【ご案内】「難民」の現在をしる連続セミナー

┏……………………………………………………………┓
: 「難民」の現在をしる連続セミナー        :
: 日本社会をみつめる難民            :
: ~今秋スタートする「第三国定住」を問う~ :
┗……………………………………………………………┛

 2010 年9 月、タイのキャンプで暮らすビルマ(ミャンマー)難民27 人が来日
します。母国で迫害を受けた難民を避難先以外の国が受け入れる第三国定住制
度を導入するのは、アジア初であるとして注目を集めています。ところが当事
者である難民がキャンプでどのような生活をし、何を思い、何を期待して来日
するのか、私たちはどのくらい理解しているのでしょうか。

 第三国定住の制度から思い起こされるのは、かつてのインドシナ難民の定住
です。1980 年代、日本にやってきたインドシナ難民を1 万人受け入れてか
ら、すでに30 年が経過しています。第三国定住の受け入れに際し、インドシ
ナ難民の経過を今一度ふりかえることで、今回の難民の受けいれにとどまら
ず、今後ますます国籍が多様化する日本社会の将来を考えることができるので
はないでしょうか。

 また、第三国定住が実施される一方で、日本国内で難民申請をしている人び
との問題も見すごすことはできません。日本の難民申請者たちは、法律、生
活、文化などさまざまな問題に直面しています。皆さんにこの問題に考えてい
ただくために、今回のセミナーを企画しました。ふるってご参加ください。

第1回 2010年10月31日(日) 午後2時から4時 
(会場:7号館3階731教室)
「第三国定住の功と罪 ビルマ難民の現状」
【講師】 中尾恵子(日本ビルマ救援センター)
     マ・テンテンウーさん(ビルマ難民)

第2回 2010年11月27日(土) 午後2時から4時 
(会場:1号館地下1階15教室)
「ベトナム難民のたどった足跡」
【講師】 ファム・ディン・ソン神父さん(在日ベトナム人1世)
     トロンタイ・ハイさん(在日ベトナム人2世)

【会場】 
専修大学 神田キャンパス
東京都千代田区神田神保町3-8
*教室は各回でことなります。上記をご参照ください。

【参加費】 
資料代 各回500円

【主催団体】
(社)アムネスティ・インターナショナル日本

【協賛団体】
移住労働者と連帯する全国ネットワーク、カトリックさいたま教区、
カトリック東京国際センター、現代企画室、難民・移住労働者問題キリスト教連絡
会、日本ビルマ救援センター、ビルマ市民フォーラム、ビルマ市民労働組合
(50 音順)

【問合せ・参加申込受付】
アムネスティ・インターナショナル日本 難民チーム
tel 03-3518-6777
amnestyinternationaljapan@gmail.com

【映像】ビルマ情勢解説「希望もなく、やる意味もない、ビルマの儀礼的総選挙」

9月25日に実施しました第14回PFB総会の映像を一部ご紹介いたします。
総会の前半では、11月7日のビルマ総選挙を前にしたビルマ最新情勢につき根本敬上智大学教授に解説していただき、後半は3年前の2007年9月、多くの僧侶・市民が立ち上がったサフラン革命で指導的役割をはたされたアシン ターワラ師をインドからお招きし、当時の様子やビルマ国民の民主化への思いをお話していただきました。

▼ビルマ情勢解説「希望もなく、やる意味もない、ビルマの儀礼的総選挙」
根本 敬 (上智大学教授/PFB運営委員)



▼サフラン革命から3年~ビルマ僧侶を招いて
ウー・タマゾーティッ師
アシン・ターワラ師(全ビルマ僧侶代表委員会書記長)

第62回PFB例会のご案内(11/13~東京・大塚)

第62回 ビルマ市民フォーラム(PFB)例会のご案内
『ビルマ総選挙はいかに?現地最新情勢と解説(仮)』

次回例会は、”ビルマ総選挙”をテーマに、以下の日程で開催いたします。会員・非会員を問わず、どなたでもご参加いただけます。ぜひお越しください。

●日時:2010年11月13日(土) 18時00分~20時30分(17時50分開場)

●場所:南大塚地域文化創造館 第一会議室    
    JR山手線大塚駅南口下車 徒歩約5分
都電荒川線「大塚駅前」駅下車 徒歩約5分
地下鉄丸の内線新大塚駅 徒歩約8分

●資料代: 200円(PFB会員)、500円(PFB非会員)

●定員: 80名 (参加申込みは不要です)

●内容:『ビルマ総選挙はいかに?現地最新情勢と解説(仮)』

(1)根本 敬 上智大学教授 (PFB運営委員)
 選挙をめぐる動き・ビルマ最新情勢の解説

(2)在日ビルマ人民主化活動家 ティンウィン(PFB運営委員、FWUBC代表)
総選挙をめぐるビルマ国内の動きについて投票が実施されない少数民族地域の情勢も含め、最新の国内情勢をお話いただきます。

*都合により急遽内容に変更がある場合がございます。ご了承ください。
 在日ビルマ人の方もいらっしゃいますので、ビルマ語の逐次通訳が入ります。

*問合せ:ビルマ市民フォーラム事務局 
pfb@izumibashi-law.net TEL: 03-5312-4817