日時が迫りましたので、以下、再度ご案内させていただきます。
先週ビルマ人権の日にあたる3月13日から、ビルマの政治囚を支援する団体「ビルマ政治囚支援協会(AAPP)」らが中心となり、政治囚の釈放を求めるグローバルキャンペーンが開始されました。
現在、24カ国、160の団体が参加しています。日本でも、在日ビルマ人民主化活動団体のほか、私たちPFB、
ビルマ情報ネットワーク、アムネスティ・インターナショナル(日本)が賛同・参加しています。
これは、3月13日~5月24日までに、888,888名の署名をあつめようというキャンペーンです。
明日の講演会会場では、キャンペーンについてもご説明し、署名を集めます。
ぜひ皆さまお越しください。
PFB事務局
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ビルマ人権の日特別講演会
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ビルマ(ミャンマー)― 牢獄からの生還
~国際ロビイストになった元政治囚 アウンディンが語るビルマの真実~
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なぜ僕が刑務所に? 僕にあるはずの自由と権利をただ求めただけなのに...
自分の意見を自由に述べる、行きたいところへ行き、会いたい友人にいつでも会える----そんな「自由」や「権利」がビルマにはありません。
「微笑みの国」と称されるビルマですが、黄金に輝くパゴダ(仏塔)や色鮮やかな民族衣装、眩しすぎる人びとの笑顔の影で、軍事政権の下、多くの人が自由を奪われ、囚人同様の生活を強いられています。そして軍政を批判したり、民主化を求める活動を行ったり、サイクロン被災者の救援活動をしたことを理由に、現在も2,100人以上の僧侶や市民が政治囚として投獄されているのです。獄内での拷問や過酷な尋問、劣悪な処遇なども伝えられています。国連特使や人権団体などは軍事政権に対し、何度も全政治囚の即時釈放を求めていますが、釈放のペースは鈍化しており、その一方で多数の市民や活動家の逮捕が続いています。
3月13日は「ビルマ人権の日」です。
自らのいのち、家族、生活を犠牲にし、闘い続ける政治囚。「民主化の進展には、まず全ての政治囚を釈放し、民主化を求める側と軍事政権とが対話をすることが最も重要」と語るアウンディン氏。「なぜ僕はビルマの民主化を求めるのか?自らの体験をもとに、現在も獄中で闘いつづける仲間の声を、日本のみなさんに届けたい。」
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●日時:2009年3月19日(木)18時30分~20時30分(開場18時15分)
●場所:総評会館 4階 402会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11TEL: 03-3253-1771
【交通機関】
● 地下鉄
丸ノ内線/新宿線をご利用の方は地下道を通り、千代田線方面へ
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B3出口 (徒歩0分)
東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅 B3出口 ※ (B3出口まで徒歩5分)
都営地下鉄新宿線 小川町駅 B3出口 ※ (B3出口まで徒歩3分)
※B3a出口は、違う方向へ出ますのでご注意ください。
● JR中央線・総武線 御茶ノ水駅 聖橋口 (徒歩5分)
●地図:http://www.sohyokaikan.or.jp/access/index.html
●参加費:500円
●定員:50名(申込み不要/先着順)
●主催:ビルマ市民フォーラム、ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo)、
(社)アムネスティ・インターナショナル日本
●問合先:ビルマ市民フォーラム事務局 (宮沢)
03-5312-4817, pfb@izumibashi-law.net
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【アウンディン氏 プロフィール】
米国ビルマ・キャンペーン共同設立者・事務局長
ビルマ政治囚支援協会(AAPP)米国代表
アウンディン氏は1988年にビルマ(ミャンマー)で起きた全国的な民主化運動に関与したことが理由でつかまり、政治囚として4年間、獄中で過ごした。
1989年にはアムネスティ・インターナショナルの「良心の囚人」になり、同団体の支部による手紙書きキャンペーンの対象となった。現在は獄中に残る仲間たちや家族を支えるビルマ政治囚支援協会の一員でもある。
2003年に民主化支援団体、米国ビルマ・キャンペーンを設立(本部:ワシントンDC)。米国ビルマ・キャンペーンは米国議会や政府に積極的に働きかけ、ビルマに民主化をもたらすために日々努力している。米国議会などの公聴会でビルマの状況について証言するほか、各種メディアにも頻繁に登場する著名な活動家。
アメリカン大学(修士)。
アウンディンは1989年4月23日に逮捕された(一部メディアは24日に逮捕と報道)。逮捕の数時間前にAFPのインタビューに応じ、「武力闘争ではなく、平和的な活動を通じて民主化を目指したい」と語っていた。
逮捕直後の1か月間、ビルマ軍情報部の尋問センターに収容された後、容疑も確定しないままインセイン刑務所に1年収容された。独房に収容され、家族との面会も認められなかった。総選挙の4日前の1990年5月23日に軍事裁判所で4年間の懲役刑を宣告される。1993年7月、4年3か月ぶりに釈放される。アムネスティ・インターナショナルの良心の囚人だったことは、2001年に米国に渡って初めて知った。
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【ビルマとは?】
ビルマ(ミャンマー)では2007年秋、燃料費の大幅値上げをきっかけに全国で数十万の仏教僧、学生、市民が民主化を求め立ち上がりました。これに対して軍事政権はデモの武力弾圧に踏み切り、数百人ともいわ
れる死者をだしました。これ以降、約1,000人が新たに拘束され、ビルマ全土の政治囚は2009年2月現在,2100人にも上っています。
彼らは拷問を受け、その政治信条と政治活動ゆえに長期の禁固刑を言い渡されました。政治囚の中には昨年5月巨大サイクロンの支援活動を行ったこと理由に拘束された人もいます。
また、昨年5月には、巨大サイクロン「ナルギス」がビルマ史上最悪となる被害をもたらした直後、ビルマ軍政は、被災者の救援よりも自らの権力維持を最優先課題とし、一方的に起案した新憲法の是非を問う国民
投票を強行しました(投票から数日後、賛成率92.4%で新憲法が承認されたと発表)。
アウンサンスーチー氏を始めとした民主化勢力との対話もないまま進められたこうした手続きは国際社会から厳しく批判されましたが、軍政は新憲法に基づいて来年2010年に総選挙を実施しようとしています。軍政はさらに、総選挙にむけて政治弾圧を強めており、2007年8月以降約1,000人が新たに拘束され、政治囚の数は2100人にも上るなど、自由で公正な選挙を行なうことは到底無理な状況となっています。
アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)などの民主化勢力は、各国政府に対して、軍政がすべての政治囚を解放し、民主化勢力や少数民族の代表との対話に基づいて2008年憲法の内容を見直す作業をしない限り、2010年に予定されている総選挙を正当な選挙とは認められないことを明らかに表明してほしいと要請しています。
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【ビルマ人権の日とは?】
1988年3月ラングーン工科大(RIT)の学生と地元有力者の息子とが茶店で口論となり、この喧嘩を発端に学生によるデモ隊と治安警察が対立、警官は銃を持って学生らを弾圧しようとした。そして、この弾圧により銃撃された学生ポウンモー氏が命を落とし、その二日後にもう一人が死亡した。
そのため、この事件をきっかけにこれまで溜め込んでいた政府への怒りが爆発、学生や大勢の市民によるデモが連日行われ、1988年8月8日(8888)の大暴動へとつながった。
それ以来、民主化勢力は民主化運動の引き金となるこの象徴的な日を記念日として、「ビルマ人権の日」と呼んでいる。
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参考:
◆米国ビルマ・キャンペーン
http://uscampaignforburma.org/
◆ビルマ政治囚支援協会
http://www.aappb.org/
ビルマの政治囚や彼らの家族への支援を目的に設立された。政治囚へ食料や物品を届けるほか、国際社会と協力してビルマの政治囚の早期釈放を訴える活動を行ってい
る。
◇ビルマ市民フォーラム
http://www1.jca.apc.org/pfb/
◇ビルマ情報ネットワーク
http://www.burmainfo.org/
◇(社)アムネスティ・インターナショナル日本
http://www.amnesty.or.jp/
▽ビルマのページはこちら
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1506
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