2010年6月24日木曜日

★日本の国会議員87名がタン・シュエ国家平和発展評議会議長へ要望書

日本の国会議員87名がアウンサンスーチーさんの誕生日を前にした6月4日、アウン・サン・スー・チー氏とタン・シュエ国家平和発展評議会議長との直接対話実現を求め、タンシュエ議長へ要望書を送りました。以下、プレスリリースと要請書・本文をご紹介いたします。

PFB事務局

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【プレスリリース】
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アウン・サン・スー・チー氏とタン・シュエ国家平和発展評議会議長との
直接対話実現へ向けた議員による要望書提出について                          
2010年6月22日                   
ミャンマーの民主化を支援する議員連盟
日本国国会議員有志
      

                       
私たちミャンマーの民主化を支援する議員連盟を始め、衆参両院の国会議員有志は、このほど、ミャンマーの現状に関連し、以下の要望書と署名を、同政府及び国際連合安全保障理事会関係各国政府等に提出しました。

●内容
 ミャンマーでは、今年、総選挙が予定されています。しかし、先ごろ、軍事政権が制定した選挙関連法を精査すると、民主化勢力リーダーのアウン・サン・スー・チー氏及び政治囚が参加できないなど、その内容は、軍事政権を利する一方的なもののようです。現状のまま選挙が行われれば、日本を含めた国際社会が求めている、真の民主化とは逆行する結果になるのではないかという、強い懸念を抱かざるを得ません。私たちは、この問題を打開するには、アウン・サン・スー・チー氏と軍事政権トップであるタン・シュエ国家平和発展評議会議長との間で、直接対話が行われる必要があると考え、ミャンマー政府等に対話実現を要望する書簡と署名を提出しました。

なお、本国政府に郵送したものについては、郵送会社に問い合わせたところ、治安当局に渡され、18日現在、タン・シュエ議長の元に届けられるかどうか審査が行われているとのことです。また、19日には、アムネスティ・インターナショナル日本など10団体も各関係機関に同様の要望書を提出しました。

●署名賛同国会議員
 衆議院議員55人、参議院議員32人の計87人

●送付先
 ミャンマー連邦タン・シュエ国家平和発展評議会議長
 在日本ミャンマー連邦大使館
 潘基文国際連合事務総長
 国際連合安全保障理事会理事国政府担当者

●送付日時
 2010年6月4日

この件に関するお問い合わせは
ミャンマーの民主化を支援する議員連盟事務局長・今野東参議院議員事務所
(℡03-3508-8708)


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【要望書・本文】
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タン・シュエ国家平和発展評議会議長様


アウン・サン・スー・チー氏との直接対話実現についての要望

                                             
ミャンマーの民主化を支援する議員連盟
日本国国会議員有志一同

 私たちは、日本の国会議員有志です。貴政府が今年20年ぶりに総選挙を行うことについて、私たちも以前から、その動向に注目してきました。
先ごろ、貴政府は、総選挙実施に当たっての法律を施行しました。内容を精査すると、民主化勢力のリーダーであるアウン・サン・スー・チー氏や政治囚たちが選挙に参加できず、政治囚が党員として所属している政党は、名簿登録すらできないようです。その結果、貴政府の意向に沿った国民だけが参加できるという、極めて非民主的な選挙になるのではないかと、強く懸念しています。

2007年、貴政府は、スー・チー氏との「条件付き対話」を行うとの姿勢を国際社会に示し、連絡役としてアウン・チー氏を任命しました。以来、国連及び、日本を含めた諸外国政府は、貴政府とスー・チー氏との本格対話実現や、スー・チー氏を含めたすべての政治囚の解放を再三要請してきました。日本政府においては、岡田克也外務大臣を始め、閣僚が、国際会議の席上や、貴政府要人との会談など機会あるごとに、総選挙までのスー・チー氏及びすべての政治囚解放、関係者すべてが参加する形での自由で公正な選挙の実施を訴えてきました。
しかし、今回施行された法律を見る限りでは、貴政府は、これらの要請に全く応えようとしていない、と受け止めざるを得ません。私たちは、このまま現在の状況がなんら変わることなく、総選挙に至ってしまうことを非常に憂慮しています。
そのような事態になれば、日本政府や、他の諸外国の政府及び国会議員に、今回の選挙結果を受け入れず、何らかの外交的措置を取るよう呼びかけることなどを検討していかなくてはならないと考えています。

私たちは、貴国での総選挙は、貴政府とスー・チー氏とが、相互理解を果たし、スー・チー氏を始めすべての政治囚が解放された後に行われるのが望ましいと考えています。その上で、関係するすべての国民が、それぞれの自由な意思に基づいて選挙に参加できることを強く願っています。そのためには、一日でも早く、スー・チー氏とタン・シュ議長との直接対話が実現されるのが必要と感じています。
貴政府が、私たちの要望に迅速に対処してくださいますことを強く期待します。


賛同議員 87名(敬称略)

▼衆議院議員
末松義則
羽田孜       
牧野聖修            
中川正春
郡和子              
阪口直人            
齋藤勁             
皆吉稲生            
本多平直
五十嵐文彦           
川越孝洋            
石毛えい子         
首藤信彦            
稲見哲男             
生方幸夫            
土肥隆一             
宮崎岳志
石田三示
田中けいしゅう                  
中野寛成            
山口和之            
網屋信介            
井戸まさえ           
小室寿明           
櫛渕万里            
城島光力            
勝又恒一郎           
松崎公明            
加藤学              
松本龍
工藤仁美             
小山展弘             
宮島大典             
小林千代美            
瑞慶覧長敏           
桑原功                  
玉置公良             
松宮勲              
藤田一枝             
小原舞              
道休誠一郎            
海江田万里            
橋本勉           
柳田和己
大畠章宏
辻元清美            
重野安正                    
服部良一
逢沢一郎
谷畑孝             
佐藤勉              
漆原良夫            
高木美智代           
柿澤未途 
石川知裕

▼参議院議員              
今野東
岡崎トミ子
藤田幸久
津田弥太郎
大河原雅子
加賀谷健
相原久美子      
小川敏夫
室井邦彦
武内則男
水戸将史
松野信夫
植松恵美子
轟木利治
柳澤光美
那谷屋正義
川合孝典
池口修次
水岡俊一       
神本美恵子      
吉川沙織       
佐藤泰介
小林正夫
加藤敏幸
金子洋一
姫井由美子
犬塚直史
輿石東
平山誠
川田龍平
糸数慶子
中川義雄

以上、87名
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